info-contributions災害福祉支援ネットワーク・サンダーバード鹿児島支部の活動報告⑨

2016年05月01日

災害福祉支援ネットワーク・サンダーバード鹿児島支部の活動報告⑨

29日(金)の活動報告です。

益城町中央公民館訪問

益城町役場に隣接する、中央公民館へ対策本部の一部機能が移行されていることから益城町の状況把握のため訪問。益城町職員、各団体、サンダーバード理事、鍵屋氏(跡見学園大学博士)より情報を収集。
福祉避難所への支援入りと福祉避難所における要介護者への支援状況についての協議を行いました。

熊本市状況

続いていた雨から一転、本日は快晴となり熊本市においては工事車両が行き交い、あらゆるところで復旧工事が本格化しています。また、一般家屋への支援についても、連休でもある事から県内外から多くのボランティアが集まり急速に進んでいます。
高速道路は一部制限があるものの、福岡・鹿児島間が開通し、物流・交通が回復しています。スーパーなどの商業店舗も時間短縮や規模縮小して再開しています。
支援物資も各都道府県、団体から提供があり、商業店舗も再開されていることから、避難者・被災者の物資調達は可能となっています。

益城町状況

益城町においても熊本市と同様に物資調達は可能となっていますが、水道の復旧が遅れているため飲用水についての需要はいまだあるようです。また、現在でも多数の避難者がいる状況であるため、継続的な支援が必要と思われます。
益城町の福祉避難所(5カ所)は、要支援者と一般避難者が混在しているため、福祉避難所としての機能を果たしていない状況にあります。
各福祉避難所は、一般の方については一般避難所への移行を検討していますが、被災・崩落による一般避難所の不足から進んでおらず、そのことが福祉避難所として機能することを妨げている状況です。
現在、益城町としては4カ所の一般避難所の開設を計画、準備を行っています。ここ最近になって衣食住に関する基本的な支援が進んだことにより、避難所における高齢者など支援を要している避難者への支援に目が向けられつつあります。
但し、支援を要している避難者の情報が不十分であることから、支援実施ができていない状況にあります。被災者には潜在的なニーズはあるものの、ニーズの把握、供給体制が組織されていないことから、これから介護職など専門スタッフの役割が重要となり、国と各自治体、各種団体の連携による、中長期的な支援が必要と思われます。

福祉避難所 特別養護老人ホーム いこいの里にて活動

福祉避難所 特別養護老人ホーム いこいの里(一般避難者約30名、要支援者50名)において、鹿児島支部(玉昌会)職員による入浴介助を行いました。
今回は約2週間入浴していない要支援者5名を対象として実施。入所者、避難者対応のため、介護スタッフは不足している状況にあることに加え、スタッフが疲弊していることから介護スタッフによる継続的な支援を要しているとのことです。